「中学歴史」重要語句~一問一答~(No.20)
こんにちは。ライスです。
今回で「中学歴史重要語句第20回」です。
早速始めていきましょう。
<目次>
問題
①1825年に江戸幕府が出した、日本に接近する外国船を撃退することを命じた法令を何は何か。
②老中となり、12代将軍徳川家慶の時代に天保の改革を行った、浜松藩(静岡県)藩主は誰か。
③老中の②が1841~1843年に行った政治改革で、将軍や大奥もふくめ、倹約令を出し、武士や庶民に倹約をすすめ、ぜいたく品を禁止し、出版や風俗を取りしまった改革を何というか。
④利益の追求を目的として、多くの資本をもつ資本家が労働者をやとって商品を生産する経済・社会の仕組みを何というか。
⑤17世紀前半から、明にかわり中国全土を支配した国はどこか。
⑥1840年、イギリスと清の間で起こった戦争を何というか。
⑦1858年、江戸幕府の大老・井伊直弼がアメリカの総領事ハリスとの間に結んだ条約をは何か。
⑧外国人が罪を犯しても、そのときにいる国の法律では裁かれず、本国の法律で裁判を受ける権利のことを何というか。
⑨国家が輸入品に対して自由に関税をかけることができる権利のことを何というか。
⑩薩摩藩を公武合体から倒幕へと転じさせ、薩長同盟を成立させた中心人物は誰か。
解答
①外国船打払令(異国船打払令)
②水野忠邦
③天保の改革
④資本主義
⑤清
⑥アヘン戦争
⑦日米修好通商条約
⑧領事裁判権
⑨関税自主権
⑩西郷隆盛
解説(補足)
①イギリス船やアメリカ船の日本への接近に対して、鎖国を守るために出された。
②厳しすぎる改革であったため、2年あまりで失敗に終わり、忠邦も失脚した。
③江戸時代に出かせぎに来ている農民を故郷に帰したり、物価を引き上げるため、株仲間を解散させるなどした。上知令が反対にあい、改革は2年あまりで失敗に終わった。
④産業革命によって確立したもので、資本家と労働者という階級が生まれ、両階級の間に対立や貧富の差が生まれた。
⑤アヘン戦争や日清戦争で敗れ、辛亥革命をきっかけに1912年に滅亡した。
⑥清はイギリスに茶や絹織物などを輸出して多くの銀を得ていたが、イギリスがイギリス領のインドを経由して清にアヘンを密輸するようになってから、逆に銀が大量に流出するようになり財政が悪化した。清がアヘンの密輸を禁止し、きびしく取りしまったことから、イギリスは清に軍艦を送って各地を攻撃し、戦争が始まった。イギリスは近代的な軍隊で清を破り、1842年に南京条約を結んだ。
⑦井伊は朝廷の許しを得ないまま調印し、函館、神奈川(のちに横浜)、長崎、新潟、兵庫(現在の神戸)の5港を開くことを認め、貿易が開始された。また、アメリカに領事裁判権(治外法権)を認め、日本に関税自主権がなく、日本にとって不平等な条約であった。幕府はのちにオランダ、ロシア、イギリス、フランスとも、ほぼ同様の通商条約を結んだ(安政の五か国条約)。
⑧この内容の撤廃が明治大における条約改正の重要課題とされ、1894年にイギリスとの通商条約で撤廃された。
⑨この権利の回復が明治時代の条約改正の重要課題とされ、1911年に回復した。
⑩薩摩藩(鹿児島県)の藩士で、明治時代初期の政治家である。戊辰戦争では参謀となり、勝海舟との会談で江戸城の無血開城に成功した。明治維新後は新政府の要職についたが、征韓論が受け入れられず政府を退いた。士族におされて西南戦争の中心となったが敗れた。
一言
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