【超効率勉強法part4】「想起」テクニック1~テスト化~
こんにちは。ライスです。
現在、科学的に正しいとされ教育界の主流となっている「アクティブラーニング」ですが、前回はあなたの勉強法を「アクティブラーニング化」するための2大ポイントについてお話ししました。
まだ読んでいない方のために下記にリンクを貼っておきます。
今回は、2大ポイントの1つである「想起」にテーマを置き「想起を使いこなすテクニック」を紹介します。このテクニックは全3回に分けて1つずつ紹介していきます。
<目次>
「想起」テクニック1~テスト化~
今回からいよいよ科学的に効率が良いとされる勉強法の具体的な実践方法を紹介していきます。
これから何回かに分けて具体的な実践方法を紹介していくことになりますが、全てを実践しろということではありません。一通り読んでみてあなたが実践したいと思ったもの、これなら実践できそうというものを見つけて実践してみてください。どれか一つの実践でも勉強の効率は確実に上がります。
まず、今回紹介する「想起」テクニックは「テスト化」です。これは、覚えたい情報をクイズにして、自分の記憶度をテストする方法のことです。有名なものだと、単語カード、テキストの暗唱、小テスト、問題集などがあります。
基本的には「意識して情報を思い出す」という要素が含まれていれば、すべて「クイズ化」になります。
ちなみに、心理学の世界では「検索練習」とも呼ばれる手法で、過去の研究によれば単なるテキストの再読と比べて、およそ50~70%も記憶の定着率が上がることが分かっています。
では、以下で「テスト化」について細かくお話しします。
記憶をテスト化する
上記のような「テスト化」はみなさんも既にやっていることでしょう。
今回お話ししたいのは、「すべての勉強をテストにできないか?」ということです。
例えば、本を読むときテキストを1ページ読んだらいったん閉じ、何が書いてあるかを思い出してみるのです。これは全てではなく、あなたが興味を持った部分だけで構わないです。実際にやってみるとわかると思いますが、意外と思い出せません。いかに理解するだけでアウトプットが足りなかったのかが実感できるでしょう。
また、慣れてきたらセクションごとに増やしても良いでしょう。それだけでもただ読むだけよりは確実に内容を覚えることができます。
これは教科書や参考書等を読む際も活用できます。ただ再読するだけではなくこのように細かく区切って「テスト化」してみてください。より定着率が高まることでしょう。
実際にこのテクニックを使う場合は、基本的なテキストを読んときほど、細かいテスト化を心掛けてください。基本的に「想起」の回数が多いほど記憶に残りやすくなっています。
ノートまとめもテスト化で!
この「テスト化」するテクニックはノートをとるときにも使えます。
多くの方はノートをとるとき、教科書や参考書を見ながら書き写していることでしょう。しかし、それはまとめることができますが、記憶の定着にはつながりません。
では、どうしたらよいのでしょう。
それは、ノートをとるときも「テスト化」するということです。
教科書や参考書を読んで理解したら、何も見ずにノートにまとめていくのです。本当に理解していないと何も見ずにまとめることは難しいです。逆にこれができると本当に理解し、記憶の定着にもつながっているということになります。
現状として、ノートまとめをする多くの人は勉強したつもりになっていることが多いです。自分の勉強がそうなっていないか、実際に何も見ずに書き出してみましょう。
また、最近では音声入力で書き出すといった方法もあります。音声入力するメリットは、声に出すことで短期記憶の定着にもなるからです。また、口、耳、目といった複数の器官で活動し、脳への刺激が増えるということも大きなメリットです。
ぜひお試しください。
テストは毎日行うべき
「テスト化」というテクニックは効率が上がる勉強法だということを理解いただけたかと思います。
その「テスト化」を実践することはもちろん、「テスト」も毎日行うべきなのです。「テスト化」のテクニック自体が「テスト」となっているのでそれを継続するだけでも十分です。
現在の学校現場だけでは「テスト」の回数は少ないのです。だからこそ、自ら問題をつくったり、友人と問題を出し合うなどして日々「テスト」する習慣を身に付けましょう。
クイズ化で超効率勉強法を手に入れる
このクイズ化のテクニックを理解し活用すれば、効率が良くない勉強法でも今あなたの実践している勉強法でも簡単に科学的に正しい勉強法にすることができます。
例えば、文章の要約などは正直あまり効率が良い勉強法ではありません。なぜなら、本文を見ながら抜粋して書き出すだけになることが多いからです。
しかし、本文を読み時間を少しおいて、思い出しながら要約することでかなり記憶の定着につながります。
こうしたように「想起(思い出す)」というテクニックを加えるだけで科学的に正しい勉強法を見つけることが可能になります。
つまり、効率の良い勉強法で重要なことは、どこかのステップに「想起(思い出す)」を取り入れるということになります。これが超効率勉強法を手に入れる第一歩です。
おわりに~次回予告~
今回は、【「想起」テクニック1~テスト化~】ということで紹介しました。
知っただけでは効率よくはなりません。最初は慣れないかもしれませんが、必ず効率は上がるのであきらめず継続してください。
次回は、「想起」テクニック2を紹介したいと思います。
ぜひ、あなたに合う超効率勉強法を見つけてください。